【パーソナルデータ】
生年月日:1961年(昭和36年)生まれの獅子座
血液型:AB型
趣味:大ファンの渡辺貞夫さんのジャズを聞くこと!!
モットー:リンカーン名言「意志あるところに道は拓ける」
【本文】2022年1・2月号掲載
ご実家もご親戚もメガネ業界とは全く縁のない村井さんが、メガネ業界と関わりを持たれるようになったのは、大学を卒業後、都内の法律事務所での4年間の勤務を経て、ご実家に帰られてからのことである。結婚され、育児が一段落し仕事を探すことになった時、たまたま募集していた近所のメガネ屋でパートとして働きはじめた時からとなる。
しかし、村井さん自身近視が強く、目で苦労されていた経験から、同店の短時間で検査しお客様にメガネを販売するスタイルに疑問を持ち始めたという。検査というのは、何等かの学問的な裏付けがあるものと考えた村井さんは、自費で専門書を購入し、本格的な勉強を始められた。働き始めて1年半頃のことである。
この時に「認定眼鏡士」という資格があることを知ったという。社員としての営業実績を作り、会社に十分貢献された頃を見計らい経営者に「勉強させて欲しい」と申し出たところ、男尊女卑的な女性蔑視の発言を聞かされ退職。別のメガネ店で働くことになったが、「私がここで踏ん張らないと、メガネ業界の女性達がこの仕事でやっていけないとの思いがあった」と振り返る。まさに、モットーのリンカーンの名言が村井さんの心を突き動かした感じだ。
2017年に“プチフルール”を創業したが、その経緯は新たに働き始めたメガネ店で体調を崩し、会社を休まれたことがきっかけだった。病休中にもかかわらず指名されるほどに多くのお客様のファンがしっかり出来ていて、お客様の後押しで独立するつもりはなかった村井さんの心を動かした。
お店のコンセプトは、“作ったメガネが見づらい、メガネが似合わないというマイナスのイメージを持つお客様が信頼し安心してゆっくりメガネが選べる受け皿となるようなお店”を考え、今日に至っている。
当組合の加盟動機は、組合員の伊藤次郎氏((有)Ojim)からの勧誘によるものだが村井さん自身もいろいろな方から、いろいろな知識や経験をうかがいたいという思いが強かったためである。「お互いの店をリスペクトし経営や技術を磨き合いながら、友愛にあふれる団体」というのが当組合の印象で、村井さんの地域でも、小さなお店が協力し合える仲間を作っていきたいと話されている。
現在都内のアパレル会社に勤務しているご子息が、アパレル業界で働けなくなったら、一生懸命勉強してメガネ店を継ぎたいと話しているそうで、村井さんは喜びを隠しきれない様子だった。
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