【江東支部】
菅野稔さん(玉屋眼鏡店/墨田区業平)


【パーソナルデータ】
生年月日:昭和18年生まれの牡羊座
血液型:O型
趣味:ゴルフ、ジム
モットー:(人・世の中の)流れを大切にする

【本文】2012年6月号掲載
 634mと電波塔としては世界一の高さを誇る東京スカイツリー(東京都墨田区)が2012年5月22日、グランドオープンした。周辺の商業施設とともに、その経済効果は約1700億円超と見込まれており、周辺地域の活性化も期待されている。このプロジェクトは2008年に工事が着工。今年の2月に完成した。また、中国の広州タワー(600m)よりも高い、世界一のタワーとしてギネス記録にも認定された。
 グランドオープン前後はマスコミ各社にこぞって取り上げられ、大いに盛り上がっていたことは、記憶に新しいところだろう。
 その東京スカイツリーのお膝元ともいえる場所で、ご商売されているのが菅野稔さん。同店は昭和39年にこの地で創業された。それまでは、先代のご尊父様が近くで時計屋を営まれていたが、菅野さんは今後の成長が望めないと考え、移転と同時にメガネに特化し営業を始められた。
 日本中から注目されている東京スカイツリーだが、地元の方々にとっては華やかな面ばかりがあるわけではない。地元の町会、東武鉄道、大手ゼネコンとの会合が完成前から何回も開かれており、菅野さんも町会の代表として参加。トイレ不足や騒音など地元ならではの悩みを抱えていた。夜中の往来が多くなったためである。また街の美観やゴミの問題、マンションの踊り場への無断侵入などがあり、今後も会合を続けていくという。
 往来が賑やかになれば、それだけご商売にもよい影響があると思いがちだが、実際には開業前、開業後ではお客様の流れが変わってしまったようだ。最近は同店へは、道を訊ねる方が多くなったと話されていた。
 しかし、地元の方々には東京スカイツリーの展望台の無料券が配布されるといううれしい特典もあった。菅野さんは今のところ地元の商店街には大きな恩恵は感じられないと言い、引き続き様子を見ていくしかないと話されていた。

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